変換効率
太陽光発電システムの変換効率には、
「パワーコンディショナーの変換効率」「モジュールの変換効率」の2種類があります。
太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する際に、現在の技術では残念ながら必ずロスが生じます。
どれだけロスが少なく、効率的にエネルギーに変換できるかが、太陽光発電システムの性能として重要になります。
「パワーコンディショナーの変換効率」は、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換した時の変換割合のことを指し、以下の計算式で計算できます。
出力電気エネルギー(W)÷太陽光エネルギー(W)×100
「モジュールの変換効率」は、1uあたりどれぐらい発電できるかというもので、1000W(太陽光エネルギー)を100%とした場合の割合を点し、以下の計算式で計算できます。
公称最大出力÷モジュール面積(u)×(1000W/u)×100
太陽光モジュールの性能を比較する時、メーカーや製品ごとにパネルのサイズが違うため、異なる技術方針間や製品間で、1uあたりの発電量で比較することが重要です。
変換効率が高いものほどより効果的に電気を作ることができることになります。
モジュール変換効率は太陽光モジュールの種類によっても異なると同時に、環境条件によっても大きく違うため一定の基準を決めて比較を行っています。
【モジュール変換効率を計測する基準】
■モジュール表面温度=25℃
■分光分布AM(エアマス)=1.5
■放射照度1000W/u
エアマス(AM)とは、太陽光が地上に入射するまでに通過する大気の量です。
太陽光パネルの種類によって光の波長に対する感度が違うため、エアマス(AM)を一定にする必要があります。真上からの日射をエアマス(AM)=1とすると、エアマス(AM)=1.5は48.2度となります。
放射速度は、1uあたりの1000W(1kW)の光エネルギーが入ってくる状態を示しています。