太陽光発電の設置費用・回収期間・10年収支シミュレーション【2019年8月】
太陽光発電（ソーラーパネル）設置の決定版！本当に必要な３０の比較・原則

5kW〜6kWの太陽光発電システムを設置した場合の設置費用・費用回収金額・10年収支金額を、ネットに表記されている主要11メーカーの最安値情報をもとに、シミュレーションした結果は以下となります。

主要メーカーの5kW〜6.5kW太陽光発電システム設置試算では、費用回収期間は8年前後〜9年に集中しています。

全般的に、高出力・高い変換効率の太陽光パネルよりも、kW単価の安いメーカーの方が、初期費用の回収期間が早い傾向があるのは、着目すべきポイントです。

パネル価格が安いメーカーの場合、5kW以上〜6kWのシステム設置費用を税込130万円程度に抑えることができるため、5〜6kWの大容量のパネル枚数を屋根に載せて発電できれば、10年間での費用対効果は高そうです。

一方で、パナソニック（6.0kW）の国産パネルも、費用回収期間8年7ヶ月と検討しています。
パナソニックの6kWシステム設置は約150万円の初期費用となりますが、想定発電量も多くなるため、10年間での回収が可能になっています。こちらも予算が許せば、かなりお得といえそうです。

主要メーカー5kW〜6.5kWの回収期間シミュレーション比較ランキングは以下の通りです。

• 1位 ソーラーフロンティア
  【費用回収期間7.6年】5.55kW (185w*30枚)
• 2位 カナディアンソーラー
  【費用回収期間7.7年】6.00kW (300w*20枚)
• 3位 パナソニック
  【費用回収期間8.6年】6.05kW (252w*24枚)
• 4位 Ｑセルズ
  【費用回収期間8.7年】6.10kW (305w*20枚)
• 5位 東芝
  【費用回収期間9.1年】6.48kW (360w*18枚)
• 6位 三菱電機
  【費用回収期間9.7年】5.06kW (253w*20枚)
• 7位 シャープ
  【費用回収期間11.8年】5.12kW (256w*20枚)

各メーカーの10年間収支金額は、プラス20万円〜35万円に集中しています。

5kW〜6.5kWのシステムの場合、10年間の費用対効果＝収支金額／投資額という点では、低価格パネルを多く設置した方が費用対効果が高い結果となりました。

主要メーカー5kW〜6.5kWパネル設置の10年収支シミュレーション比較ランキングが以下です。

主要メーカーにおける5kW〜6.5kW太陽光発電システム設置の費用回収期間は8.5年〜9.5年に集中しており、10年間収支金額も、プラス5万円〜35万円強となっています。

上記シミュレーションから、屋根が大きく、価格の安いメーカーで5〜6kWの容量を載せることができれば、回収期間・10年収支金額の両方の観点で、費用対効果が非常に高いことがわかります。

シミュレーションでは、カナディアンソーラー・ソーラーフロンティア・Ｑセルズが費用回収期間・10年間収支金額の両方で高い費用対効果を示していますが、比較的大きな容量を屋根に設置するためには、カナディアンソーラー6.0kWは300wパネル×20枚、 ソーラーフロンティア5.55kWも185wパネル×30枚が必要になります。

海外メーカーの太陽光パネルを6kW設置するのは、相当に大きな屋根でないと難しいかもしれません。

高出力・高い変換効率で人気の国産メーカーの場合、東芝（360W）・パナソニック（250W）の太陽光パネルを15-20枚設置できれば、6kWの大容量となり、初期設置費用が少しあがっても、毎月の費用回収金額が大きくなります。

東芝・パナソニックの太陽光パネル設置のシミュレーションの方が実現可能性は高そうです。
特にパナソニックは、回収期間・収支金額の両方で大きな効果が期待できそうです。

売電価格は毎年下がる傾向にありますが、一方でメーカーも20年〜25年のより長期の保証を充実させており、自家消費やダブル発電のための蓄電池も徐々に普及してきています。

10年間の売電収入・費用回収だけでなく、より長いスパンでの毎月費用回収金額やトータル収支の見極めが必要な段階になっています。

太陽光発電システムを10年以上利用する場合の、メーカー保証や施工業者のアフターサービス（保証内容・定期点検の実施頻度など）には施工業者で差があります。

また、「スレート一面の足場無し」が価格一番が安くなる設置環境と言われており、多くの施工業者はこの条件に基づいた参考価格を提示しています。

ご家庭の屋根や設置場所の状況により価格は変動しますので、上記を目安として、まずは見積もりをとることをオススメします。