保証・補償のメーカー比較【2019年】
太陽光発電（ソーラーパネル）設置の決定版！本当に必要な３０の比較・原則

主要11メーカーのモジュール出力保証、周辺機器保証、自然災害保証、定期点検、独自保証・補償の最新情報をまとめています。各メーカーの製品特長・特長・保証内容・会社実績・おすすめポイントは、メーカー詳細ページでご確認ください。

「モジュール出力保証」「システム機器保証」「自然災害補償」「定期点検、独自保証・補償」の4点でメーカー保証を比較してみましょう。

モジュール出力保証とは、出力性能を一定期間保証し、太陽光モジュールの発電量が著しく低下した時には、問題があった太陽光モジュールの修理・交換をメーカーが保証する制度です。公称値○○％のように設定されています。

モジュール出力保証期間を製品保証期間よりも長く、20〜25年の保証期間を設定するメーカー増えています。2019年6月時点で、無料25年モジュール出力出力保証を設置しているのは、以下です。

国内メーカーは東芝・パナソニック・長州産業・三菱電機
海外メーカーはカナディアンソーラー・Ｑセルズ・サンテックパワー・トリナーソーラー
*トリナーソーラーはDUOMAXシリーズのみ、30年出力保証（無料）あり

ソーラーフロンティア・シャープは20年モジュール出力保証（無料）、京セラはオプションで20年出力保証（有料）を提供しています。

モジュール出力保証の認定条件として、予想発電量よりも低い発電量であることを明示する必要があります。発電量の異常に早めに気付くためにも、カラーモニターで定期的に発電量を記録しておきましょう。

システム設置後に製造上の不良等による故障や破損を保証するのが製品保証です。
主要メーカーの太陽光発電システムには、最低10年間の保証がついています。
設置する住宅が国からの補助金認定を受けるために、10年以上のシステム保証が条件となっているためです。

最近では、10年無料保証を、有料もしくは無料で、保証期間を15年に延長するメーカーが増えてきています。10〜15年保証の中に、太陽光パネルの他に、パワーコンディショナー・接続箱などの周辺機器も含まれています。

ただし周辺機器の中でモニターや昇圧機は10年〜15年保証の対象外で、通常1〜2年の保証期間である点に留意しましょう。

製品機器や出力性能の保証に加えて、火災や落雷・風雪害などの自然災害により太陽光発電システムが故障した場合の補償もあれば万全です。

現在では太陽光のメーカー間での競争はアフターサービスがメインとなり、各メーカーで太陽光発電システム全般の保証（補償）制度の拡充・変更が多くなっています。

2019年4月時点で、メーカーが自然災害補償制度を提供しているのは、以下です。

国内メーカーではパナソニック・京セラ
海外メーカーではカナディアンソーラー・Ｑセルズ・サンテックパワー

メーカーを窓口として、施工業者経由で損害保険会社に自然災害補償制度に加入の申し込みし、各補償制度に定められた条件で上限額まで補償されるケースが一般的で、
パナソニック・京セラは15年間、カナディアンソーラー・Ｑセルズ・サンテックは10年間
が補償対象期間です。

また、京セラは唯一、（損害補償保険の損害保険会社への取次ぎではなく）、メーカー自体が自然災害補償を提供しています。

メーカーが提供する災害補償制度以外にも、施工業者が独自に損害保険会社の災害補償制度に加入しており、施工業者の見積もり価格に自然災害補償が含まれているケースも多いようです。

自然災害補償制度は施工業者の任意申請のため、メーカー自然災害補償制度もしくは別で自然補償制度に加入できるか、現地調査・見積の際に施工業者に確認しましょう。

メーカー独自の保証・補償として、長州産業の雨漏り保証を含む「施工10年保証」、Ｑセルズの無料「日照補償制度」（系統連系日より1年間、最大補償額5万円まで）があります。

メーカーの定期点検は、京セラは1年目のみ無料、その他のメーカーは有料となっています。
シャープは、Webモニタリングのサービスを提供しています。

施工業者がアフターサービスの一環で、定期点検やリモート監視を有料・無料で実施するケースもあるため、見積もりの比較検討の際に、定期点検の無料の回数や頻度、リモート監視サービスの有無を忘れずに確認しましょう。

太陽光発電システムは長期にわたって運用するものであるため、メーカー保証は重要なポイントです。メーカーが製品保証10年を提供しているのは心強いです。

注意したいのは、太陽光パネルの寿命は20年以上でも、パワーコンディショナーの寿命は10〜15年程度で最も寿命が短いと言われているので、パワーコンディショナーほか周辺機器の保証年数も確認する必要があります。最近は、無料もしくは有料で、周辺機器の保証期間を15年に延長するメーカーも増えています。

自然災害補償は、メーカー有料対応でも、施工業者が初期設置の際の費用で保証も含めて費用算出しているケースも多いため、見積もりを検討する際に忘れずに自然災害補償の有無を確認しましょう。

定期点検は、メーカーは都度有料提供となりますので、施工業者にお願いする形になります。
施工業者の見積もり比較時に、定期点検の有料・無料や実施回数も忘れずにチェックしましょう。