メーカー施工基準の背景と項目
太陽光発電システムの急速な普及にともない、設置工事トラブルも増えています。
特に「雨漏り」のトラブルは、屋根の補修および発電モジュールの取り外し・再取り付けなど
多大な費用のかかる改修が必要になる恐れもあります。
トラブルの原因として多いのは、工事基準を無視した無理な設置工事です。
太陽光発電メーカーは、安全なシステム設置・正常稼働のために、それぞれに施工基準を設けています。
基準項目 | 内容 |
---|---|
築年数 | 住宅が建築後一定年数以下であること。(築年数は指定しないメーカーも多い) |
基準風速 | 基準風速が一定以下であること。 (基準風速は地方・地域ごとに規定されています) |
塩害 | 海岸から一定以上離れていること。 |
積雪 | 住宅がある地域の最大積雪量が一定数値以下であること。 |
設置高さ | 屋根の高さが一定の高さ以下であること。 |
モジュール 設置範囲 |
屋根の端から一定距離はモジュール設置不可という制限。 |
主要メーカーの設置基準
主要メーカーの設置基準一覧です。詳細や最新状況は、メーカーや施工業者に確認ください。
東芝 |
パナソニック |
シャープ |
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基準風速 | 40m/s以下 | 【屋根置きタイプ】46m/s以下 【野地ぴたタイプ】38m/s以下 |
40m/s以下 *40m/s以上は要確認 |
塩害 | 海岸から300m以上 | 海水が直接飛散しなければ可 | 海水が直接飛散しなければ可 |
積雪 | 99cm未満 | 100cm未満 | 200cm未満 |
設置高さ | 13m以下 | 【屋根置きタイプ】13m以下 【野地ぴたタイプ】11m以下 |
13m以下 |
モジュール 設置範囲 |
200〜250mm | 200mm | 200mm |
ソーラーフロンティア |
京セラ |
サンテック |
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基準風速 | 38m/s以下 | 要確認 | 36m/s以下 (支持瓦・支持金具の 場合38m/s以下) |
塩害 | 500m以上 | 海水が直接飛散しなければ可 | 50m以上 |
積雪 | 139cm未満 | 99cm未満 | 150cm未満 |
設置高さ | 10m以下 | 原則8.5m以下 | 10m以下 |
モジュール 設置範囲 |
100〜400mm | 200〜300mm | 200mm |
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