産業用太陽光発電のメリット
住宅用太陽光発電も検討・設置される方が増えていますが、10kW以上設置の産業用太陽光発電はそれ以上の盛り上がりを見せています。
盛り上がりの一番の要因は、投資・事業の収益性が高く、確実性が高いことです。
投資利回りは8-10%と言われ、土地や建物を持つ個人資産家の方や、遊休資産を持つ企業がこぞって設置設置を検討しています。
平成24年7月1日に開始された「固定価格買取制度」により、発電した電気を電力会社に20年間固定価格で全量売電することができます。(平成30年度【2019年1月申請完了期限】の場合、1kW18円)
太陽光発電の普及のため、電力の購入よりも高い買取価格かつ20年間固定価格が保証されています。
大手製造業でも従来から大口電気料金が適用されるケースが多かったのですが、20年間固定価格で全量売電が可能な売電事業の高い収益性に着目しています。
平成23年6月「グリーン投資減税」が創設されました(平成24年7月に対象設備と税制優遇の内容が変更)。
具体的には、設備取得金額に対して、
- @ 7%相当額の税額控除 (青色申告している中小企業者のみ)
- A 30%相当額を限度として償却できる特別償却 (青色申告している個人・法人が対象)
- B 全額償却できる特別償却 (青色申告している個人・法人が対象)
の利用が可能で、産業用太陽光発電への投資に対する節税メリットがあります。
平成26年4月に8%となりましたが、平成28年4月に10%に消費増税が正式決定されました。
消費税10%への増税前に申請・設置すれば、初期設置費用を抑えることができます。
産業用太陽光発電の設置タイプ
産業用太陽光発電は、10kW以上・50kW未満の「低圧連系」、50kW以上・1000kW未満の「高圧連携」、1000kW以上の「メガソーラー」に大きく分類することができます。
50kW以上は、電気事業法の規定で「自家用電気工作物」となるため、主任技術者の選定、保安規定の届出のほか、設置容量によって工事計画や使用前安全管理審査の申請・提出が必要となりますが、ここでは手続きが容易で設置事例の多い50kW未満の設置タイプを見ていきます。
10kW以上・50kW未満の設置タイプとしては、
「遊休地・野立て」「工場・倉庫・農地などの産業用」 「アパート・マンション」 「カーポート」に分類できます。
設置タイプ | 特徴 と おすすめポイント |
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遊休地・野立て |
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産業用 (工場・倉庫・ 農地) |
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アパート・ マンション |
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カーポート |
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住宅用太陽光発電と産業用太陽光発電の違い
産業用太陽光発電と住宅用太陽光発電の違いは、以下の7つです。違いをおさえておきましょう。
10kW未満の住宅用太陽光発電システムは、国・地方自治体の補助金交付対象となりますが、
10kW以上の産業用太陽光発電システムは、補助金対象外です。
10kw未満の住宅用太陽光発電システムの場合は、発電した電力を自宅で優先して利用し、余った電力を電力会社に対して売電します。売電価格は、設置時の価格で10年間固定です。
一方、全量買取制度の産業用太陽光発電システムの場合は、発電した電力を電力会社に設置時の固定価格で20年間全量売電することができます。
一般的に住宅用太陽光パネルは住宅屋根に設置するため、屋根の形や使用環境は大きな違いはありません。
産業用太陽光パネルの場合は、「ビルの屋上で風が強い」、「海岸沿いで塩害対策が必要」など、設置環境が千差万別です。
一般的に住宅用太陽光発電より過酷な環境での使用となり、より強度・耐久性が求められます。
住宅用太陽光発電パネルの設置架台は、切妻・寄棟など住宅の屋根の形状に合わせて、いくつかのパターンでメーカー純正品がキット化されているので、割安になっています。
一方、発電量10kW以上の産業用太陽光発電の場合、屋根に取付けることは少なく、架台は特注品となります。そのため産業用太陽光発電の架台は、住宅用太陽光発電の架台よりも割高です。
住宅用太陽光発電のパワーコンディショナは、通常2kW?5kW用です。
例えば、住宅用太陽光発電の容量が8kWの場合、2台のパワーコンディショナを連結させて利用します。
一方、産業用太陽光発電のパワーコンディショナーは10kW用が一般的です。
40kWの容量の場合は4台を連結させ、50kWを超える高圧電力扱いのものは、大容量のパワーコンディショナーが必要になります。
また、パワーコンディショナーは通常屋内に設置しますので、産業用のパワーコンディショナーでは大型化し、設置用の建屋を造るなどの必要も出てきます。
住宅用太陽光発電の場合、家庭用電力(従量電灯契約)に系統連系させますが、50kW以上の産業用太陽光発電の場合は高圧電力で系統連系しなければならないため、受電設備のキュービクルを設置する必要があります。
住宅用太陽光発電の場合、原則として住宅の北面以外の屋根に設置するため、限られた面積で費用対効果を高めるため、発電効率のよい単結晶の太陽光パネルが採用されます。
10kW以上の産業用太陽光発電の場合、設置面積が大きく多くのパネルを設置できるため、発電効率以上にシステム設置コストを下げることが重要となります。そのため、産業用太陽光発電の場合は、設置コストを抑えることが可能な多結晶パネルを採用するケースも多くなっています。
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