シャープは太陽光発電パネルの不具合を従来の半分程度の1~2時間で診断する新サービスを近く始める。節電対策や再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で家庭にも太陽光発電が普及したが、作業に立ち会う手間が敬遠され、発電量の維持に必要な点検が先送りされているケースが多いことに対応する。
シャープ社製パネルを設置している戸建て住宅が対象で、料金は今後詰めるが10万円以下になる見込み。診断時間の短縮で人件費を抑えられることなどから従来のサービスより3~5割は安くできるという。
顧客の自宅に専門スタッフを派遣し、まず太陽光パネルに診断機器を取り付け、専用アプリを組み込んだタブレットにデータを取り込んで発電状況を確認し、故障の有無などを判断する。診断機器は日本カーネルシステムと共同開発し、まず30台のタブレットを営業拠点に配備する。
シャープにも診断時間の短縮により、スタッフがより多くの顧客先を回れるようになるメリットがあるとのこと。
(日本経済新聞)