太陽光発電システム販売施工大手のウエストホールディングスは太陽光発電所の発電量の見通しなど性能を認証するサービスを始める。ドイツの認証機関と提携し日本で業務を代行する。太陽光発電所を計画する企業は多いが、建設費を調達できないケースもあるため、第三者が性能を認証することで金融機関から融資を受けやすくする。
ウエストホールディングスは埼玉県内で国内初の水上のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設・運営するなど技術力で定評があり、今回新規事業として認証サービスを始める。業務提携契約を結んだドイツの第三者認証機関テュフズードは、国際的な標準化機関である国際電気標準会議(IEC)の基準に基づき、世界で太陽光発電所の性能などを認証している。
ウエストホールディングスは認証を希望する事業者の太陽光発電所の設計などを調査して報告書を作成。テュフズードは報告書の提出を受けて認証証書を発行する。認証は発電規模によって変わるが150万円程度から取得できる。ウエストはその一部を手数料として得る。
太陽光発電は設備の故障などリスクもあり金融機関は融資に慎重な現状。ウエストホールディングスは太陽光発電の導入で先行する欧州の認証を取り入れることで、金融機関が融資を実行しやすくなるとみている。
(日本経済新聞)