パナソニックが31日発表した2013年4~6月期連結決算(米国会計基準)は、営業利益が前年同期比66.3%増の642億円に大幅改善した。人件費などの固定費圧縮に加え、太陽光発電や車載機器など企業向け事業が好調だった。年金制度変更に伴う一時的な利益798億円の計上で、純利益は8.4倍の1078億円と四半期ベースで過去最高となった。売上高は0.6%増の1兆8245億円とほぼ横ばいだった。
部門別の売り上げは、スマートフォンや携帯電話事業が低迷する一方、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の価格引き下げ前の駆け込み需要で、太陽光発電事業が大幅増加し、関連の住宅事業も伸びた。円安を受けてカーナビなど車載関連事業も増収となり、これら事業の営業利益は2倍以上に拡大した。
シャープは、8月1日発表した2013年4~6月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が30億円の黒字(前年同期は941億円の赤字)となった。四半期ベースの営業黒字は12年10~12月期から3期連続。当初は100億円の赤字を見込んでいたが、太陽光発電や液晶パネルを中心に売上高が前年同期比32.6%増の6079億円に伸びたことに加え、人件費など固定費の削減が損益改善に寄与した。