経済産業省は、「結晶系及び薄膜太陽電池モジュール」のJIS規格を改正したと発表した。
今回の改正では、JIS C 8918及び8939における試験方法を、国際規格と整合した認証規格における試験方法に整合させることにより、試験方法の一本化・国際整合化を図っている。
日本のJISでは、従来は国際規格と整合した性能認証規格と国内基準の性能認証規格が並立していた。国際的な認証規格に「塩害」を想定した試験が規定されていないという理由だが、両規格との違いは塩害に関係した部分に限られ、それ以外の試験は二重になってなり、太陽光パネルメーカーへの負担が大きいという問題点があった。
主要な改正点は、絶縁性能、機械的性能、耐候性。
いずれも国際整合性対応のため、性能と試験方法を変更している。
今回の改正により、太陽光パネルメーカーなど事業者の負担の軽減につながるとともに、
国際市場への参入の促進に寄与することが期待される。