スマートハウスの標準化が進んでいる。
スマートハウス化の最大の目的は各家庭のリアルタイムの電力需要を電力会社が把握すること、
および需要側抑制によるピークカットやピークシフトの自動化だ。
そのためにはスマートメーターに接続する様々な電気機器の標準化、通信部分の標準化が必要。
経済産業省は、8つの機器を重点として、通信方式を定めようとしている。
8つの機器とは、スマートメーターBルート*)、太陽光発電、蓄電池、燃料電池、
電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド社(PHV)、エアコン、照明機器、給湯器を指す。
*) 電力会社からスマートメーターの経路をAルート、スマートメーターからHEMSの経路をBルートと呼ぶ。
2013年5月、HEMSと重点機器との通信に使う通信方式や通信手法、データ形式を
JSCAスマートハウス・ビル標準・事業促進検討会(経済産業省)の第3回会合で決めた。
5つの課題の中で、重点機器の下位層については内容が確定した。
重点機器の運用マニュアルについては第1.0版を作成したが、
EV・PHVに関する部分は、HEMSとEV・PHVの充放電システム間のコマンド定義などが残る。
デマンドレスポンス(DR)技術については、電力会社とアグリゲーター間の
自動DR(ADR)を電力会社側で検討することになった。
2013年夏には一部の電力会社が試行的にADRを導入する。
(IT Media)