三菱電機は7月3日、建物の外壁など屋外にも設置可能な定格出力5.5kWタイプの国内住宅用太陽光発電システム向けパワーコンディショナー「PV-PS55J」を7月30日より発売すると発表した。

今回、屋外設置可能タイプのパワーコンディショナーに5.5kWの高出力タイプをラインアップすることにより、発電の大容量化ニーズに対応していくとしている。特に、再生可能エネルギー固定価格買取制度において、全量買取の対象となる10kW以上のシステムを組む場合、これまでは4.0kWタイプを3台使用しなければならないところを、5.5kWタイプであれば2台でシステム構築が可能となり、導入費用の低減に寄与できる。

同時に、製品の横幅を4.0kWタイプと同一とすることで、複数台を組み合わせて設置する場合でも、建物外壁の意匠性を損なわずに設置できるとしている。

「PV-PS55J」は、独自の階調制御インバータ方式を採用し、電力変換効率96.0%を実現。電圧の異なる3つのインバータを組み合せて、交流電力に近い擬似正弦波を直接作り出すことで、電力損失を少なくしている。また、連系運転/停止/自立運転の切り替えスイッチを内蔵することにより、発電量モニタや遠隔操作用のリモコンが不要となったことで、リモコンの費用を低減できる他、本体とリモコンの配線工事も不要となる。

なお、戸建住宅などで、屋内から運転状態や発電量を確認したり、連系運転/停止/自立運転を切り替えたいなどのニーズにも対応できるように、別売リモコン「PV-DR401」も用意している。

特徴は以下のとおり。

高出力5.5kWタイプの追加により発電大容量化への対応強化

• 全量買取制度の対象となる10kW以上のシステムにおいて、屋外設置可能な5.5kWタイプの追加により、導入費用の低減と省施工を実現
• 製品の横幅を4.0kWタイプと同一に抑え、複数台組み合わせてもすっきりと設置可能
• 戸建住宅の屋外設置ニーズにおいても、発電の大容量化に対応

屋外設置可能タイプでは業界トップクラスの電力変換効率96.0％を実現

• 当社独自の「階調制御インバーター方式」により、屋外設置可能タイプでは業界トップクラスの電力変換効率96.0％を実現
• 太陽光パネルで発電した直流電力を家庭で使える交流電力に効率よく変換し、システム全体での高出力化を実現

リモコン不要のため導入費用を抑制でき、配線工事も不要

• 本体内蔵のLEDディスプレイに発電電力や運転状態を表示
• 連系運転／停止／自立運転の切替スイッチを内蔵し、操作用のリモコンが不要
• リモコンの費用を抑制できるほか、本体とリモコンの配線工事も不要