シャープは、同社が開発した3つの光吸収層を積み重ねた化合物3接合型太陽電池セルが、
変換効率で世界最高となる37.9%を達成したと発表した。
今回の開発はNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合研究所)
が推進する「革新的太陽光発電技術研究開発」プロジェクト(2008年-2014年)
の一環として取り組まれたもの。
今回の開発では最下層を形成するインジウム、ガリウム、ヒ素の組成比を最適化し、
太陽光の波長に合わせることで、従来のセルよりも効率的な光の吸収が可能となった。
シャープでは今回の開発成果を活かし、レンズで集光した太陽光を電気に変換する
集光型太陽光発電システムや、人工衛星など宇宙用・移動体用・自動車用など、
さまざまな用途での実用化を目指している。