CO2排出量取引

積水ハウス、住宅用太陽光発電などで民間事業者として国内最大の国内排出枠の認証取得

積水ハウスは、住宅用太陽光発電システムなどで削減したCO2排出量7271トンを取りまとめ、国内排出枠である「国内クレジット制度」の認証を取得した。
前年の認証取得分の273トンと合わせると通算7544トン、樹木の削減量に換算すると約53万本に相当し、民間事業者として国内最大となる。

積水ハウスが運営・管理する会員組織「グリーンファースト倶楽部」のCO2排出削減分となる。グリーンファースト倶楽部は、積水ハウスで太陽光発電システムを購入・搭載した住宅のオーナーが入会する組織で、会員家庭のCO2排出削減量を積水ハウスがまとめて排出枠にする。2月時点で会員数は17,108人で、現在も会員は増加している。

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積水ハウスと、リフォームを手掛けるグループの積水ハウスリフォームは、温室効果ガス排出削減量を認証して排出量取引に活用できるようにする「国内クレジット制度」に基づき、太陽光発電システムと燃料電池によるCO2排出削減事業を企画した。2011年7月にプログラム型排出削減事業の承認を受け、グリーンファースト倶楽部を開始した。

2012年5月28日の273トンに続き、今回7月9日に7271tの認証を取得した。計7544トンは7月10日現在、家庭の太陽光発電でのCO2削減分を国が取りまとめる「グリーン・リンケージ倶楽部」に次ぎ、民間では最大の削減量となる。国内クレジット制度は新たに始まる「J-クレジット制度」に変わるが、積水ハウスは新制度でも排出削減事業の運用を予定する。

同社は、このクレジット制度を用いた排出権取引による売却益は、環境貢献活動へ寄付するとしている。

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