京セラ

京セラ、今期太陽光発電システム販売25%増を計画

京セラの山口悟郎社長が7日毎日新聞のインタビューに応じた。
「太陽光発電事業はまだまだ伸びる。太陽電池の増産に今後も力を入れる」と述べ、
今年度、太陽光発電システムの全世界販売量を前年度比で25%以上伸ばす計画を明らかにした。

京セラは、国内外の6工場で原料から太陽電池の組み立てまで一貫生産する。
蓄電池などと組み合わせた効率的な電力消費システムの供給にも力を入れている。
昨年全量買取制度が発足して以来、太陽光発電システムの販売は好調だが、
安価な中国製など輸入品との競争も激しい。

山口社長は「太陽光発電システムの中には10~15年で発電効率が落ちたり、
作った会社自体が倒産する事例もある。我々の商品は、長期間にわたって発電効率が良いという品質が最大のPRポイントだ」と述べ、
価格差を上回る商品の信頼性を前面に出して販売していくことを表明した。
昨年度販売した太陽光発電の総出力は計約80万キロワットだが、
今年度は大型原発1基にも相当する計100万キロワット超に伸ばす計画を明らかにした。

また、同社は世界的に販売が拡大しているスマートフォンやタブレット端末向けの半導体部品事業が好調で、業績を支えている。
今年度は事業全体で過去最高となる売上高1兆4000億円を目標に掲げている。

一方で、同社の過去の成長の原動力は、M&Aを積極的に活用した多角化戦略にもあり、
2013年3月末のグループ会社数は229社に上る。同社は今後も多角化経営を堅持する姿勢を示した。
(毎日新聞)

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