矢野経済研究所は、太陽光発電、風力発電、燃料電池、蓄電池向けの
新エネルギー発電システム(住宅用および産業用)に用いられる
パワーコンディショナー市場の調査結果を発表した。
2012年度新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模は、
メーカー出荷金額ベースで前年度比185.9%の940億円の見通し。
調査・動向予測の概要は以下の通り。
2012年度の新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模は940億円と急拡大
2012年度からの再生可能エネルギーの固定価格買取制度の導入により、
太陽光発電の需要が堅調な伸びの住宅用に加え、産業用でも急拡大した。
2012年度の新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模を、
前年度比185.9%の940億円(メーカ出荷金額ベース)と見込む。
産業用パワーコンディショナーメーカーではフル生産が続き、
生産能力を相次いで拡充しており、2013年度も好況は続いている。
住宅用太陽光発電向けのパワーコンディショナーでは、海外メーカ品の採用が進む
新エネルギー用パワーコンディショナーは、太陽光発電システム向けが需要の中心となる。
とくに、住宅用の太陽光発電システムでは、システムインテグレーターや工事業者の間で
海外メーカー品のパワーコンディショナーの採用が進んでおり、結果的に海外メーカーの
国内進出が進んでいる。
市場予測:進む低価格化、2015年度には僅かにマイナスとなる1,593 億円に
新エネルギー用パワーコンディショナーは、今後も引き続き太陽光発電向けが牽引し、
2015年度の新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模は
1,593億円(メーカ出荷金額ベース)になると予測する。
伸長する太陽光発電向けパワーコンディショナーであるが、
産業用、住宅用ともに今後は低価格化が進む。
一方で、他分野の新エネルギー用パワーコンディショナーは
普及こそ進むが、大きな成長は期待できない。
また、2015年度以降は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の見直し内容が、
ユーザーの導入意欲に大きく影響すると考える。
(矢野経済研究所 プレスリリース)