米太陽光モジュール製造のファーストソーラーは、ソーラーパネルのスタートアップ企業
テトラサンを買収し、2014年に同社の次世代技術を用いたパネル製造を開始すると明らかにした。
ファーストソーラーは、テルル化カドミウムを用いた薄膜ソーラーパネルの製造において、
大半の競合他社が採用するシリコン技術よりも低コストの工程を用いている。
ファーストソーラーのパネルの太陽光を電力へと変換する量は、ライバルのシリコンパネル
よりも少ないため、小規模な屋上設置よりも大型ソーラーファーム向けとなっている。
テトラサンは、シリコン太陽光パネルの次世代製造技術を開発しており、これは大半の
競合他社が使用する技術よりも低コストで、他のパネルに匹敵するかそれ以上の電力生産
が可能であると、とファーストソーラーは説明している。
また、テトラサンの買収を通じて同社は屋上ソーラー市場や電力を利用するシステムの
所在地へのソーラーパネル設置の分野で競争できるという。
これまで同社は市場に電力を送る送電網を必要とする公益会社向け大規模発電設備
の建設に注力してきた。これらはファーストソーラーにとって新しい市場と期待される。