HEMS(ヘムス)
Home Energy Management System(ホームエネルギーマネジメントシステム)の略。
家庭におけるエネルギー管理を支援するシステム。センサーやITの技術を活用して、住宅内のエネルギー消費機器をネットワークで接続し、稼動状況やエネルギー消費状況の監視、遠隔操作や自動制御などを可能にします。
HEMSは特定の機器を指す単語ではなく、システムの総称だが、HEMSの役割の1つであるエネルギー消費量を表示するモニターや測定装置のことをHEMSと言うことも現状多いようです。
具体的には、HEMSは大きく分けて「表示」と「制御」の機能があります。
エネルギーが、いつ、どこで、何に、どのぐらい使用されているかを「見える化」するのが「表示」、
家の中の機器を一括してコントロールし、自動的にエネルギー使用量を最適化するのが「制御」です。
HEMSは、家中の家電製品や他のエネルギーを使用する製品を、住宅全体として管理して「表示」し「制御」しようという取り組みです。
技術面では、、HEMSと各電化製品の通信を可能とする「ECHONET Light(エコーネットライト)」という通信規格が国際標準化されており、ECHONET
Lightに対応していない電化製品についてはHEMSを通じた制御できません。
課題は、現状システム設置には大きなコストが必要であることです。
しかし、家電メーカーを中心に民間企業の連携、自治体の補助制度により、徐々にHEMS・スマートハウスの実現に向けて動き出しています。
なお、「BEMS(ベムス)」(Building Energy Management Systems)は業務用ビルのエネルギーの管理システム、「FEMS(フェムス)」(Factory
Energy Management System)は工場エネルギー管理システム、「CEMS(セムス)」はHEMS・BEMS・FEMSを含む地域全体のエネルギー管理技術をさしています。