概算見積もりと現地調査の違い
太陽光発電（ソーラーパネル）設置の決定版！本当に必要な３０の比較・原則

現在はインターネットを利用した見積もり依頼が幅広く採用されており、以前に比べて
家の立面図等の書類を使い、簡単に概算見積もりが可能となっています。

一方で、太陽光発電システムは、各家の状態や周辺環境を考慮した上で、「屋根」上に設計・設置するもの
であるため、現場調査なしでは正確な設置費用は算出できません。

ここではその違いと注意点について解説します。

自宅の「立面図」を使い、見積もりを依頼する方法です。

「立面図」の情報から、屋根の方角や設置可能面積を計算して太陽光パネルの設置可能枚数や
パワーコンディショナーの数などのシステム構成を設計し、概算費用・見積もりを算出することが可能です。

立面図をＦＡＸ・メールするだけで、複数の会社から概算見積もりを取ることができるため、大変便利です。
地場の小さな会社から全国規模の会社まで、多数の候補の中から、業者を２−３程度に絞り込むために
利用している方が多いようです。

ただ、この「絞り込み・選考」に残るため、「現場を見ないとわからない」ことを理由に、
立面図からでもメーカー設置基準に反しているとわかる・実際には不可能な数のパネル枚数を載せる
という「一見費用対効果が高い」概算見積もりを出す会社もあるようです。

信頼できる会社は、概算見積もりでも、10分・15分ではなく、時間をかけてきちんと「設計」をするようです。
概算見積もりの中に、詳細部材や明細が記載してあるかで、きちんと設計されているかを判断できます。

概算見積もりは、屋根裏や周辺環境、立面図と屋根実寸の違いなどが考慮されておらず、
現場調査の上で大きく内容が変わるものであることにも留意しましょう。
施工業者の絞り込み、費用対効果の目安の把握、という目的で利用するのが一番よいと思います。 　

インターネットの情報だけで、アパートやマンションの賃貸や購入を決める方はいないと思います。
太陽光発電システムの設置に関しても、同様のことが言えます。

現地調査では、立面図だけではわからない、以下の項目を確認しているそうです。

• �@ 屋根の向きや家の周辺環境から、日射量は十分に得られるか？
• �A パネル設置に適した屋根面はどのくらいあるか？
• �B 屋根の強度は大丈夫か？
• �C 屋根材はどのようなものか、劣化は進んでいないか？
• �D 立面図の屋根面積と、実寸の違いはないか？
• �E 家屋の強度は大丈夫か？
• �F 屋根裏ですでに雨漏りをしていないか？
• �G パワーコンディショナーの設置位置、配線はどうなるか？
• �H 工事の際の安全性確保、資材の搬入や作業スペースの確保など、工事作業条件の確認

所要時間は45分〜1時間30分と、施工業者によって差があるようですが、
これは屋根に登るハシゴの移動などの準備作業工数が、自宅周辺環境によって差が出るためだけのようです。

正確な見積もりは「現地調査」が必須ですが、候補の会社すべてに「現地調査」に来てもらうのは、
1社1社をきちんと見極めたい方にはいいですが、かなりの労力がかかります。

候補の1社で「現地調査」を行い、その会社に出しててもらった見積もり情報で、他社に見積もりを依頼をするのが、 立面図だけの情報よりも、正確な情報で見積もりを比較できるため、オススメです。

他の会社の見積もりを出すことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、施工業者側は、
相見積もりが前提で、現地調査に行くよりも労力・コストの削減になり、むしろ歓迎のようです。

ただし、現地調査を行う1社がきちんとした会社であることが前提です。

現地調査を行う会社が信頼できない会社である場合、他の会社もその情報で見積もり算出をすることになり、
現場を見て、全然違う話になってしまいますので、留意しましょう。

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