見積もり依頼から、契約・発電までの流れ
太陽光発電（ソーラーパネル）設置の決定版！本当に必要な３０の比較・原則

太陽光発電システムは、各家の状態や周辺環境を考慮した上で、屋根上に設計・設置するものであるため、現場調査なしでは正確な設置費用は算出できません。

ただし、現在はインターネットを利用した見積もり依頼が幅広く採用されており、家の立面図等の書類を使い、以前に比べて簡単に概算費用を算出することが可能となっています。

ただ、はじめて見積もり依頼・現場調査を行う場合は、事前に大まかな流れを確認しておくと、よりスムーズに見積もりから契約・売電まで進めることができます。

特に年度毎の売電の申請期限や、発電環境のよい夏場の前には設置したいといった設置時期の目安がある場合、タイミングに間に合うよう手続きを行うようにしましょう。

ここでは、見積もり依頼から、契約・発電の基本的な流れを紹介します。

太陽光発電システムをよりよい条件で購入したい場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することがとても大切です。

ここでは格安での太陽光発電システム設置を想定し、インターネットでの比較検討・契約のポイントを示していきます。

比較対象は多いほど良いのですが、太陽光発電のネット専門店は競争が激しく、インターネットで価格を明示する会社であれば価格はもともと最低水準に近い数字だと思います。

最終的には、 太陽光発電システム設置時に屋根に穴をあける工事が必要になるため、しっかりとした「工事品質」かどうか、システム設置後の保証やアフターサービス等の「会社の信頼感」が判断のポイントになります。

いくつもの業者にひとつずつ見積もりを依頼すると、かなりの手間がかかってしまいますので、インターネットで事前に情報収集して、「価格」「工事品質」「会社の信頼感」の視点で、候補を２-５社程度に絞ることをオススメします。

１社ずつに見積もり依頼をするとかなりの手間ひまがかかる、見積もりをとりながら情報収集もしたいという方には一括見積もりサイト利用もオススメです。

一括見積もりサイトでは、それぞれの施工業者の価格水準は事前にわかりませんが、ご自宅の情報を1回入力するだけで、複数の業者にまとめて見積もりを依頼することが可能で、短時間で見積もりの比較検討が可能です。

見積もり書類作成にあたり、家の築年数、屋根の形状と傷み具合、屋根の面積・方角・勾配、周辺の建物、影の影響、機器の取り付け位置など検討すべき項目が多くあります。

見積もり金額の大小だけでなく、その見積もり・設計が適正かどうか判断できるように、情報収集することが重要です。

全国の消費者生活センターに寄せられる相談件数も、著しく増加しています。
（ソーラーシステム全体で、2016年度3,923件）。

施工業者の選定ポイントを参考に、先方に希望や疑問をしっかり伝え、不安を残さないようにしましょう。

十分に時間をかけて、費用対効果や会社の信頼性を判断し、決定しましょう。
訪問販売では特定商取引法が適用され、万が一の場合、契約したその日から8日間はクーリングオフによる無条件での契約解除が可能です。

基本的に朝から夕方の日中時間帯に工事し、1〜2日で完了します。

留意点としては、置容量がかなり大きい場合や足場設置などがある場合は別途調整になることもある、天候によっては（雨天時や強風の場合など）工事日を変更となる場合もある、などの理由で補助金や売電などの期限が迫っている場合、余裕をもって日程を組んでおく必要があります。

太陽光発電システムの稼働開始は、工事完了後すぐではなく、系統連系が終わった後となります。

電力会社による売電メーターの取り付けと太陽光発電システムの正常な動作を確認し、いよいよ運転開始です。

系統連系の日程は、施工業者・電力会社の担当者・設置する家の日程調整の上で決定されます。スムーズに日程が組めるように、施工業者とのコミュニケーションを密にすることを忘れないようにしましょう。

発電開始後、太陽光発電システムのの正常運転確認が行われます。
その後、1ヶ月ほどでメーカーまたは販売店から保証書が発行されます。

【参考】 「見積もり依頼」から「施工工事」・「発電開始」・「保証書発行」までの流れ