シャープ パナソニック 太陽光発電市場 新製品・キャンペーン 研究開発・新技術

太陽光発電、店舗や学校の屋根に設置するミドルソーラーが次の有望市場として脚光

太陽光発電関連の各社が、中規模の太陽光発電所「ミドルソーラー」の需要開拓に力を入れ始めた。店舗や学校の屋根など、メガソーラーよりも狭いスペースにパネルを設置し、売電先の電力会社との手続きや維持管理も簡単に済む。買取価格の下落などにより住宅向けの需要が鈍化すると同時に、用地不足もありメガソーラーの建設ラッシュは一服感が出ており、ミドルソーラー次の有望市場とみて、太陽光パネルメーカーも商品開発を急いでいる。

7月24日から26日に東京ビッグサイトで開催された太陽光発電の展示会PVジャパンでは「ミドルソーラー」向けの製品が目立った。ミドルソーラーは、家庭用太陽光発電とメガソーラーの中間にあたる出力10~1000キロワットの発電設備で、メガソーラーより投資額が少なく、中小企業など幅広い参入が見込める。

パナソニックは屋根向けに42枚で全量買い取り制度の売電条件を満たせるパネルを展示。
韓国ハンファQセルズは、傾斜をつけてパネルを設置することで、同じ面積で発電量を最大2倍にできる太陽光発電システムを開発。

一方、太陽光発電で国内最大手のシャープは新開発したメガソーラー向け「自動掃除ロボット」を発表。
太陽光パネルの表面についた汚れを、ワイパーに似た素材のゴムを使い洗浄液をかけて1時間に約1800枚を自動洗浄し、人件費を3分の1程度削減する。2014年度前半の実用化見通し。

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